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体験・取材レポート大崎市

湯治という素晴らしい文化とホテル瀧嶋『薬湯』の実力について語り尽くす

こんにちは、さやキジです。

『冬至』を過ぎ、これからはだんだん日が長くなっていきますね。この時期になると幼少期のことを思い出してほっこりします。

それは、亡き祖父母との想い出。

さやキジ
さやキジ

じーちゃんばーちゃん

祖父母は農閑期の冬になると『湯治』をしていました。鳴子温泉で農作業による身体の痛みを癒していたようです。子ども時代のさやキジは、よく連れて行ってもらっていました。

だから、『とうじ』と言えば『湯治』です。そして『冬至』という言葉がさやキジの辞書になかった『当時』は

・冬至に柚子風呂→鳴子に柚子が入っている温泉宿がある

・冬至にかぼちゃを食べる→鳴子にかぼちゃのおかずを出してくれる温泉宿がある

という理解をしていました(笑)

今回紹介する温泉。写真だけで何処か分かる人は、かなりの湯治ツウではないか。

逆に『湯治』という文化を幼少期から知っていたのは、鳴子に近い岩出山で育ったからでしょう。しかし、あちこち湯治に行ったさやキジもノーマークだった場所を発見してしまった。ひょっとして祖父母も知らなかったんじゃないか。

『薬湯』に衝撃&感動

さあ、名湯を紹介しますよ。

【ホテル瀧嶋たきしまさん。

薬湯くすりゆ』が凄い。衝撃&感動。名前に薬を冠しているだけある。

どんだけ凄いのか、早速入ってみましょう。

薬湯は階段を降りた地下にある。入る際には手すりにかかっている札を『空』から『入浴中』にひっくり返す。ここは男女関係ない貸切の浴場。1組ずつ入る。家族、パートナー、友人、もちろんおひとりさまもOK。

誰かが入っていたら、上がるまで待つ。だいたいみんな15分くらいで出てくる。それ以上入ってるとのぼせてしまうらしい。

階段を降り切った扉が浴場の入り口。すでに脱衣所からしてサウナ並に熱くてのぼせそう。なんでかって

『薬湯』浴場

写真右上の穴から、温泉の蒸気がもうもうと出ていて、洗い場も脱衣所も熱気に包まれているから。湯船に入らなくてもあったまるレベル。

さあ、お待ちかねの入浴。シャワー、ボディソープ、リンスインシャンプーは備え付けのものがある。身体を洗ったら、湯船へIN。

肩まで浸かるのは2~3分。それ以降は洗い場で休憩を挟んだり、ゆったり半身浴に切り替えよう。短時間であったまる、ていうか、のぼせる。お湯がパワフル過ぎる。だからといって、湯温が高いわけじゃないし、熱すぎて不快になるわけでもない。

ここは、自然に湧き出している『自噴』のお湯。モーターでの汲み上げによるお湯にはない、やわらかな肌触りがなんとも心地よい。

いつまでも入っていたいけど、のぼせる前に切り上げる。洗い場も脱衣所も熱いので、その中で服を着るだけの余力を残して上がろう。地下の貸切風呂でひとり、ぶっ倒れたら大変だ。

薬湯の脱衣所。置いてあるのはカゴのみ

服を着たら階段を上がり、札を『空』にひっくり返すのをお忘れなく。

薬湯の脱衣所にはドライヤーがない。階段を上がると男女それぞれの一般浴室があるので、髪を乾かしたい人は、そちらの脱衣所に移動しよう。ドライヤーが備えつけてある。

ここに取材にきたのは11月下旬。寒い季節にも関わらず、10分の入浴後、2時間ポカポカしていた。短時間であったまり、湯冷めしない。他の温泉は1時間以上入っているさやキジ、冷え性のさやキジがこんなんだからね。これだけでも衝撃なのにさ、肌までスベスベになっちゃう。

さやキジ
さやキジ

私ってこんなにキレイだったっけ?

自分の肌に見惚れる♡

入浴中から驚く肌感覚。お湯の中ではヌルっと、上がるとしっとり。角質を破壊し、再生した上で保湿するというエステのような仕事を薬湯がやってのける。アトピーや乾燥肌に悩む方は感動するという。

そして肌へのアプローチの凄さを証明してくれる方がいるので紹介しよう。

ホテル瀧嶋、店主の娘さん『瀧嶋たきしまさん』だ。

顔出しは恥ずかしいとのことで、イメージ画像で紹介。

瀧嶋さん、びっくりするほどきめ細やかなお肌をしているんだ。

年齢をきいてひっくり返ったよ。服装や話し方が落ち着いているので、その点に関しては納得だが、お肌はマイナス15歳。単にキレイってだけじゃなく『整ってる』ってカンジ。

瀧嶋さん
瀧嶋さん

化粧はしていません

まさかのスッピン⁈

長時間の外出時に紫外線対策する以外、ほとんど化粧はしないのだそう。でも納得。化粧する必要はない。むしろこの素肌に何かを塗るのはもったいない気がする。

瀧嶋さんは毎日ここの温泉に入っている。ってことは、毎日エステしているようなもの。嗚呼、羨ましい…。

さやキジ
さやキジ

顔出ししてないだけに、どんな人か気になるでしょ?

気になる方はぜひ、ホテル瀧嶋へ足を運んでみよう。そして薬湯の衝撃と感動も味わってほしい。

知る人ぞ知る名湯

こんなにお湯がいいのに何故、あまり知られていないんだろう?ここまで読んだ皆さんは、そう思いますよね。

さやキジが考える理由は2つ。

①ネットに載っている情報が少ない。HPやSNSも使用していないそうだ。

②年季の入った建物の外観でスルーされる

周辺は大きくて立派な旅館、大手温泉チェーンが展開するホテルが軒を連ねる。外観で勝負するのは不利だ。インスタ映えという点でも厳しい。

けれど、これって凄いことだよね。ここを愛しているお客さんは、お湯の良さ=本質に惹かれてるってことじゃないか。

外見よりも中身の魅力。

仮にマッチングアプリも使わない、合コンも行かない、オシャレもあんまりしないけど、付き合ってみたら優しくて面白くて、すごく居心地のいい恋人がいたら幸せじゃない?

ホテル瀧嶋さんは、まさにそんな存在。だからさやキジは、お見合いをセッティングするおせっかいオバサンの如く、瀧嶋さんとあなたを出逢わせようって魂胆なの。あなたの幸せを願って。

さやキジ
さやキジ

好条件よぉ♡いっぺん逢ってみて

そもそも泉質の良さ、種類の多さにおいて全国屈指の鳴子温泉。周囲には見目麗しいエリートが揃っている環境で、自己PR控えめのホテル瀧嶋さんはどうしているのか?

なんとくちコミ』という最強の味方がいる。

鳴子の人が口を揃えて「いい」と言うホテル瀧嶋。中身の魅力を知っているんだな。しかも、あちこち入浴している地元の人が言ってるんだからホンモノだ。実際、常連さんも最初のきっかけは口コミや紹介なのだそう。

そして、お湯に浸かると魅力にハマる。湯船からは上がれても、心地よさの沼からは上がれなくなるかも知れない。

まさに、知る人ぞ知る名湯なんだ。

『OKちゃん』

そんな凄い場所だけど、遠くてなかなか行けないよー、頻繁には通えないよー、とお嘆きの皆さんへ。

朗報です♪

薬湯の成分が45%も入ったボディソープがあるんです。ボディソープですが、頭も顔も洗ってOK、その名も『OKちゃん』

300ml ¥1980 詰め替え480ml ¥1980

水分を呼び込む薬湯の成分で洗いあがりがしっとり。これもハマるんだなぁ。小さい子から高齢者まで、乾燥しがちの肌質の人に、喜ばれているそうだ。

瀧嶋さん
瀧嶋さん

電話で注文もできます

店頭でも販売しているが、なかなか買いに行けない方には発送してくれるそうだ。

電話で注文→代金振込→発送という形の『通信販売』対応。有難い。

さらに、以下の場所でも販売しているという。

・仙台オリオン調剤薬局 高砂店
・池月郵便局 (あ・ら伊達な道の駅隣)
・古川醸室 内蔵10 (Dozo)

※店舗により価格が違います。

さやキジはプールやサウナによく行くけど、身体も髪も顔もこれ1本で洗えるから便利。面倒臭がりな人にももってこいのアイテムだ。

鳴子の実力

湯治で祖父母とともに行ってた宿は、部屋に簡易キッチンがある自炊旅館。冬休みに入ると、祖父母と一緒に何日も泊まっていた。

湯治での一日はこんなカンジ。

朝食、入浴、遊ぶ。
昼食、入浴、遊ぶ。
夕食、入浴、寝る。

ひたすら繰り返す毎日。子どもゆえ、温泉の効能なんて分からないし、単に家よりもお風呂がデカくて楽しいって感想しかなかったが、今考えたら、なんて贅沢な時間を過ごしていたんだろう。

ホテル瀧嶋の休憩用座敷。貸出浴衣がついて¥2100


温泉のありがたみを知ったのは、大人になってから。しかも泉質、種類の多さ、ともに全国屈指の鳴子がすぐ近くにあるって、なんと恵まれた環境なんだろう。

豪華バイキング付きプランや風情のある露天風呂を楽しむ旅行で訪れるもよし、地元の方が推す温泉で養生するのもよし。目的で選ぶのもまた楽しい。

そんな中での実力派、ホテル瀧嶋。鳴子を訪れたらぜひ、入ってほしい、さやキジの『推し』だ。薬湯の衝撃と感動を、みんなで語り合いたい。

【ホテル瀧嶋】詳細


所在地:大崎市鳴子温泉新屋敷28-1

TEL:0229-83-3054
(OKちゃんのご注文もコチラ)

料金 受付時間

日帰り入浴 ¥700
      9:00~17:00

休憩    ¥2100 
      10:00~15:00

素泊まり  ¥5650

定休日:不定休

※駐車場について

店舗前にも駐車可能ですが、斜面なのでけっこう停めにくいです。

店舗から見て道路の左向かいに芝生の空き地があります。そちらに停めるのがオススメです。

現場からは以上です。おしまい。