どうも。ささキジです。
皆さんは少年少女だったころに勉強はたくさんしてきましたか?
私は自分でもびっくりするほどしてこなかったと思います。勉強しておけばよかったな。と振り返ることはあまりないのですが、勉強することによって
・社会に出たときの土台を作れる
・努力、継続の癖をつけれる
・小さな成功体験を積み重ねられる
上記のようなメリットはあるよな。なんて思うようになりました。
という話はここまでにして…勉強繋がりということで
今回の記事では登米市と大崎市で塾を運営しながらNPO法人を立ち上げ、不登校生の学習サポートや放課後学習サポートなどを行っている

熊谷 秀さんにいろいろ本音話を聞いていきたいと思います。
熊谷さんが代表を務めているのが
佐沼塾、古川塾、NPO法人ございん
上記の3つ。
なぜNPO法人を立ち上げたの?

NPO法人を立ち上げたのが塾経営を始めた一年後とのことですが、何かきっかけがあったんですか?

塾もそうですし、それ以前は家庭教師系の仕事もしていて気づいたことがあったんです。在籍する生徒の約10%くらいの方に不登校や発達障害の傾向があったということに。
うんうん。


勉強ができるできない以前に、ルールを守ることだったり、付き合いが苦手だったりしちゃうんですよね。それで一番大変なのがぱっと見では周りはそれにまったく気づかないこと。

それすんごくわかります。気づけないからこそ本人も傷ついてしまったり、周りも傷ついてしまったりするんですよね。

そうそう!だからせめてそんな方の未来をサポートしたいなと思って立ち上げたのが【NPO法人ございん】なんです。
どんなスケジュールで動いているの?


普段はどんなスケジュールで動いているんですか?

午前から午後の3時くらいまでNPOの活動に充てて、夜の塾を本業にしてるという感じだね。NPO法人というとボランティア活動と思われがちなんですが実はそんなことはないんです。
どういうことだろうか………?

維持費が意外とかかるんです。私の場合は自分の運営する塾を場所として利用できるけど、それでも維持費はかかる。振込手数料なんかも痛いなって思うときありますもん。なので最低限活動し続けられるように料金はいただいています。

振込手数料!わかる。とてもわかる。一回一回は数百円なんだけど、年間でまとめてみると顔が真っ青になりますよね。継続できなきゃ意味ないですもん。一方的な善意だけではいずれ心が潰れちゃうし、どんなにいい人でも人間そんな環境だと見返りを求めるのが目に見えてる、なので個人的にそれでいいと思いますよ。
奇麗事や建前なしで話すと、与え続けたり支え続けるのって実際問題本当に大変だと思う。
人間臭い話をするとさ、いろいろ無償の世話を焼き続けて、ありがとうとか言われなくなってくると腹立ってくるじゃない?
見返りがなくても…って思ってたのに、ある日ふっと虚しくなる。そんな感情。
まぁそれが善意の押しつけだって言われれば確かにその通りかもしれないし、難しいところなんだけどね。うん。俺の感想でした。
不登校生の学習支援について


不登校生の学習支援についてはどんな活動をしているんですか?

名前の通り学習指導を行いますが、人とのつながりやマナーなどのコミュニケーションの部分についても指導しています。相談で来ていただいたときは、具体的な措置がとれるようにアドバイスをしています!その際はこのままでもいいんじゃない?というような曖昧な言葉はあまり使わないようにしています

言いたいことがなんとなくわかります。デリケートな問題だし個人によって受け取り方が違うから言いづらいけど、このままがしんどいから相談に来てるっていう側面もあるわけだしね
みんな何となくわかると思うけど、このままがしんどいという気持ちってそれが10割じゃないのよね。
- うちの子はこのままでもいいのではないか?
- 今このタイミングではないのではないか?
- ほかの道も考えられるのではないか?
- でもこのままでは社会に出たときに苦労するのではないか?
とか、いろんな矛盾する気持ちをグルグル抱えて本人も親御さんも悩んでるから相談に来てるわけじゃない?悩んでる間にも子どもはどんどん大人に近づいていくわけだしね。
そこで具体的にじゃあこうしてみましょうって言ってもらえるのって一種の救いになるよね。
今の世の塾についての本音


家庭教師をされていたこともあるとのことで経歴は長いのではないのかなと思うのですが、経営側から見て塾界隈の近年の変化ってなにか感じていますか?

ぶっちゃけた話生徒さんは少なくなってるのかな?というのと、昔みたいな手法が通用しないというのがありますね。
昔みたいな手法が通用しない?どういうことだろうか。


例えば昔なら、入会したいという方が来たときは親子で来てもらうんですよ。そしてお子さんに「お母さんは君のために高い授業料を払ってでもここで学ばせたいと思ってる。そんな思いに応えるんだぞ。お母さんにお願いします!通わせてくださいとちゃんと言いなさい!」みたいなことをちょっと熱血チックに言うと、親御さんも喜んでくれたんですよ。今はほぼ通用しないですね
なるほどね。自分の子どもに対して真剣に厳しく向き合ってくれる感じがするもんね。確かに今のご時世だと絶妙に難しいかもしれん。

あとこれは言ってもいいのかな……とは思うんですけど、平均単価は下がったかもしれないですね。家庭教師の最盛期は平均単価で〇万円くらいでしたが今はそんな金額を提示するのは厳しいと思っていますね。
そうだったのか…面白い話を聞けた。

なんだかお話をしていて、熊谷さんの話がすごくうまいと思ってるんです!話に起承転結があるっていうか…言葉の構成がうまいなって。もしかして営業の仕事とかやってました?


実は派遣会社の営業をしていたことがありますね!いやー大変だったなぁ。

自分もエンジニアの派遣会社の営業をしたことがあるから気持ちめっちゃわかる!人を紹介するといういわゆる無形商材って大変ですよね。私は派遣先と派遣した人の間にめちゃくちゃに挟まれて具合悪くなってましたよ!

そうそう!大変なのよ。
熊谷さんは話上手で聞き上手。こうした過去の経験があるからこそ、生徒さんたちも安心して通えるのかななんて思いました。
そんな熊谷さんの今後の展開は?

今後の展開とか、夢みたいなのってありますか?

あーよく聞かれる質問ですね。ずばりNPO法人ございんが無くなることですね。無くなるってことは不登校が無くなるってことになりますからね。
確かに。

直近で行っているのは、そうしたお子さんや親御さんの居場所マップの作成ですね!ネットで調べてもなかなか見つからなかったりするので…そういった施設と連携しリーフレットを作りました。すぐに相談しやすい環境を作れればと思ってやっています。

ございんを無くすために努力し続ける熊谷さん。すごい熱量だ。

こうして精力的に活動していますが、悩むこともあったりするんですか?

もちろんありますよ!対応に正解がない界隈じゃないですか?もしかしたら自分が良かれと思ってやっていたことがその人の未来を変えてしまう可能性だってある。なのでおれらのやってることって本当に役に立ててるのかな?って自問自答するときがありますよ。次の日にはケロッとしてますけどね!笑
だよねぇ。何をやってもそうだけど、自問自答することって多いよね。
でも逆に言えばそれだけ真剣に向き合って日々考えつづけているということでもある。
これからも全力で頑張ってほしい。そう思いました。
あなたのまわりにも、もしかしたらSOSを出せずにいる子どもや親御さんがいるかもしれません。
なんかあったら、ございんに相談するといいと思うよ。
熊谷さんの運営する塾、NPO法人の情報
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