皆さん、こんにちは。ミヤキジ情報部隊です。
今回お届けするのは、私がまだ幼かった頃に体験した、不思議で少し怖い、でも温かい気持ちにもなる、そんな実話です。
昔、私の実家は、家の中に風呂やトイレがなく、外に出て行くのが当たり前の古い家でした。
その家のすぐ隣には、今ではあまり見かけないような、古くて苔むしたお墓が広がっていました。
石板のような墓石が並び、土饅頭のお墓や、無縁仏も珍しくありませんでした。
そんな環境で暮らしていた私の亡くなった祖母は、いわゆる「見える人」だったんです。
祖母は外で、ゆらゆらと宙を舞う人魂を眺めては、こんなことをつぶやくんです。
「ああ、あれは〇〇さん家のお墓に行ったんだねぇ」。
すると、不思議なことに、次の日には必ずその家で誰かが亡くなる。
時には、まるで道に迷ったかのように、くるくる回る人魂をじっと見ては、
「〇〇さん家は迷っているなぁ」と一言。
すると、やはりその家で人が亡くなるんです。
祖母のその言葉は、まるで未来を予言しているかのようでした。
しかし、その人魂は祖母にしか見えていなかったようです。
そんなある日、悲劇が起こりました。
一緒に遊んでいた幼馴染が、家の前で事故で亡くなってしまったのです。
それからというもの、夜な夜な彼女が遊びに来るようになりました。
静まり返った夜、誰もいないはずの部屋から、おもちゃ箱をいじる音が聞こえてきます。
ゼンマイ仕掛けのおもちゃがひとりでに動き出すこともありました。
最初は怖かったですが、幼馴染がそばにいてくれているんだと思うと、不思議と怖くはありませんでした。
幼馴染の命日には、いつも我が家の前で手を合わせていたのですが、
あるとき、彼女の親戚の家でお参りするよう場所を変えてみたんです。
すると今度は、その親戚の家でも同じ現象が起き始めたのです。
それでも、誰も怖がる人はいませんでした。
むしろ、皆が彼女の存在を温かく受け入れていました。
拝み屋さんに見ていただいたところ、幼馴染はもう成仏して大人になっているとのことでした。
そして、それから数年後、幼馴染に年の離れた妹が生まれた時、不思議なことが起こりました。
まだ首も座っていない赤ん坊が、ニコニコしながら、まるで「抱っこして」と言うかのように、私に手を伸ばしてきたんです。
そして、私はその子を抱き上げました。
その場所は、かつて幼馴染が亡くなった、まさにその場所でした。
きっと、この子は彼女の生まれ変わりだったのかもしれない。
そう思うと、なんだか心が温かくなりました。
皆さんは、このお話、どう感じましたか?