どうも。ささキジです。
今回取材ということで登米市へ。その場所へ向かうためにこんな道を走っています。


これ本当に指定の場所にたどり着く?もしかしてフェイクの住所を伝えられていて、実はドッキリでしたパターンもあり得るかもしれん
疑心暗鬼になりつつ車を走らせていくと…あった!よかった!

今回取材するのは
【有限会社みずの】
どんなことをやっている会社なのかというと
養豚業
簡単に説明すると食肉や種豚(繁殖用の親豚)を生産する目的で豚を飼育する事業です。

養豚業という言葉は知っていても、裏側の努力とか、生産者はどんなことを考えているのか?独自の取り組みとかの部分って我々は全然知らないじゃない?
知りたい。知りたくて仕方がない。そんな好奇心が込み上げてとまらなくなり、気づいたら会社に来てました。

今回話を伺った代表取締役の水野慎太郎さん。

今日はよろしくお願いします!早速いろいろ聞いていきたいと思うのですが、有限会社みずのとしての特色というか、差別点というか…あれば教えてほしいです!

まずうちでは豚を自社ブランド化して【ポークイチロクゴ】という名前で出荷しています。
まじか…言葉だけでは伝わりづらいけど、実は自社ブランド化ってすごく勇気がいること。
例えば野菜とかもそうだけど、組合に加入することで安定した価格で出荷できたり、もしもの時に支え合いも可能になる。その代わり出荷するもの関しては均一化を求められることが多い。

自社ブランド化するってことは出荷先の営業もなんでも全部自分で背負って突き進むってこと。その代わり独自のこだわりを反映できるので価格設定が比較的自由に可能。
つまりどっちがいいというわけではなく、会社員とフリーランスみたいな感じ。
父親から養豚業を継いだ水野さんが、自社ブランド化への移行を進めたんだそう。

だいぶ…大変だったんじゃないですか?

かなり大変ではありましたね!ただその方向に舵を切ったことで、まだまだですけど以前の1.5倍ほど事業の規模拡大ができたのと、従業員を増やすことができたという結果は出せましたね!
自分もフリーのライターとして活動してるから何となくわかるんだけど、人生においてどのタイミングでハンドルを切ってどれだけアクセルを踏むかってさじ加減がすごく難しいし、それなりの覚悟と勇気が必要。つまり結果を出せてる水野さんはスゲェってこと。

そんな自社ブランド豚【ポークイチロクゴ】は生まれてから出荷にいたるまでの日数が165日以内の豚のみを厳選している。
全国平均と比べ、栄養素の含有量が多く肉質がやわらかく甘いのが特徴なんだとか。

自分はね、物事を数字に落とし込んで、なにをするべきかをはっきりさせて論理的に進めていくのがすごい好きなんですよ!だからブランド名もイチロクゴでしょ?
論理的。個人的な印象としてはこういった業界って気持ちの面での話が表に出ることがほとんどな印象。
これは気になる。いったいどんなロジックが隠れているのだろうか…?
想像以上にビジネス思考


まず、データはフル活用する。自分の中での活用するって意味は従業員にもデータを全部公開して理解してもらうってことです。

それは個人的にすごく賛成です!

データを見てなにを重点的に改善すればいいのか?どこを伸ばせばいいのか?それを考えた先で結果が出たならば、それは対価としてボーナスに反映される。つまり売り上げに対して当事者としての認識をもって考えてほしいなって思ってるんです!
ビジネスってよくわからんけどなんか売り上げが上がった、ないし下がった。みたいなのって一番怖いんだよね。なぜならそこに再現性がないから。ってことは持続性がないともいえる。
その理由をデータを駆使して見つけ出し、売り上げを上げるための再現性を各々が身に着けようって話。これはすんごく大事よ。


うちでは海外からの技能実習生を積極的に採用してるんです!彼らは覚悟を持って日本まで来てくれているので、私としてもいろんな知識、考え方を持ち帰ってもらいたいんです!
言うならば水野さん。すごく面倒見がいいんだよね。従業員のためにという気持ちが水野さんと話していてすごく伝わってくる。

ちなみに2025年の12月はボーナスを支給したんですか?

支給しましたよ!ボーナスは仕送りに使うの?と聞いたら、ニヤニヤしながらシーって人差し指を唇に近づけてるやつもいましたね(笑)

かわいい!すごく人間臭くていいwwwボーナスはあんたの頑張りや!好きに使ったったらええ!
その思いは従業員にも伝わっている


最近では新卒で初めて女性の方が入社してくれたんです。大変だし、違う仕事もあるのではないか?と面接で聞いたときに「私は豚を育てたいんです!」と言われたときはすんごくうれしかったですね。

いい話だ。そういった熱意のある方が入社すると、周りもすごくいい意味で影響されますよね!周りも変化がありましたか?

ありましたね!


出社してくるときの私服が変わりました。あれ?こいつこんなお洒落な服もってたんだ?みたいな。

こら!そこは変わんなくていいとこだよ!
なんていいつつも、より強固な体制になった事は言うまでもない。
働いてくれている人が仕事に対して好きとか、誇りを持ってくれてるのって社長にとってはすごくうれしいことなんだと思う。
だって水野さん。従業員の話をするとき笑顔なんだもの。私もニコニコしてしまうよ。
そんな従業員のためにより規模を拡大したい


ささキジさん!このトラックには豚の餌が10トン入ってるんですけど、これが1日2回来るんですよ。

えええ?ってことは20トンだ。これがちょっと値上がりしただけでもとんでもないことになりますね。

そうなんですよ!豚は1日で700~800グラムくらい大きくなりますからね!だからこそもっと規模を拡大して、売り上げを上げるとともに雇用を増やしていきたいなと思ってるんです。


雇用の話が出たので聞きたかったんですけど、なぜ海外からの技能実習生を受け入れようと思ったんですか?

これはこの業界の課題なんだけど、求人を出しても人が来ない!でも規模は拡大していきたいと思ったときに技能実習生は今後必須になると考えてたんです。だからこそ受け入れるとどうなるかを早く知りたかった。
実際に受け入れてみると、とても素直で仕事に対しての姿勢も真面目なのだそう。水野さん自身も単なる労働力としてではなく、「日本で得た経験を母国に持ち帰ってほしい」という思いで接している。

文化も言葉も違う。彼らが仕事をしやすいように私たちが考える工夫は、我々にとっても学びや業務の効率化につながるんですよ。なので本当にうちに来てくれたことがありがたいですね。
小学校に豚肉を寄付したことも


以前登米市内の給食に使ってもらえたらと、豚肉を寄付させていただいたんです!子どもたちに食べてほしいという思いと、もう1つ狙いがあって。
なんだろう。

給食が提供される当日に従業員も引き連れて小学校に行ったんです!自分たちの育てた豚が子どもたちの笑顔につながってるということを感じてもらいたかったんですよ。
これはめっちゃわかる。自分たちが頑張った結果、誰かの笑顔につながっているというのを自分の目で見て実感するのって
「これからも頑張ろう」
って思えるもんね。

記事の初めの方はビジネスチックな話題だったので、水野さんを論理的、合理的な方だと思った方もいるだろう。
でも最後まで記事を読み進めていくとどうだろうか
論理的なのに人情味がある
人に見えてきません?

人情と論理って反発するのよ。ビジネス的には正しいと脳が理解してるけど、俺の心がそれ許さないみたいな場面がいっぱいある。
それでもなお従業員のためにという人情を貫き通す水野さんを俺はめちゃくちゃにかっこいいと思った。
地元にはこうしたかっこいい人はたくさんいる。これからもこうした人の魅力を書き続けていきたいと思います。
取材先の詳細
会社名:有限会社みずの
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