どうも。ささキジです。
今回の記事は、正直読んでいて楽しい話ではない。
大崎市田尻で高齢者向けのシェアハウスをメインに訪問介護も行っている会社があるらしい。その名は訪問介護事業所リーブズ。

今回の記事は考えさせられるような重めの話がかなりある。
本記事では、実際の福祉現場で起きている現実について触れています。読み進める中で重たさを感じる場面もあるかもしれません。
苦手な方はここでページを閉じてください。
知っておきたい高齢者向けシェアハウスとは?

↑実際の高齢者向けシェアハウス
高齢者が個室とリビング・キッチンなどの共用スペースを共有し、複数人で共同生活を送る住まいのこと。老人ホームと異なり介護スタッフは常駐せず、入居者同士で助け合いながら、自由で経済的な暮らしを送ることを目的としている

リーブズでは個室が完備されており、食事は三食提供され、キッチンやトイレ、風呂などが共用になっている。
高齢者向けシェアハウスの謎
ここからは代表の千葉さんに話を聞いていきます。

高齢者向けのシェアハウスの概要はなんとなく理解できました。気になるのが、相手、または相手の親族から入居したいという連絡があるんですか?

そのパターンはほとんどないですね。大半が生活困窮と孤独を抱えている方を本人の同意を得た上でシェアハウスに入居いただいています。
どういうことだろう。

ささキジさんはスーパーとか車を走らせていて見かけたことないですか?このおじいちゃんおばあちゃんちょっと心配かも?っておもうこと
見た目で判断するのはよくないけど、そう感じたことがないわけではない。
実際の例


例えば、1人暮らしで毎日片道1時間半歩いてカップラーメンとおいなりさんを買っていて、熱中症で倒れた高齢者の方だったり、ごみ屋敷と化した家で一人暮らしている高齢者だったり。

洞窟のようなところで生活していたり。井戸水で体を洗っていたり。こうした背景にはあくまで主観ですが、孤独や貧困が関係することが多い印象ですね。

ということは地域住民からの情報をもとに対象の方に会いに行くような感じなんですか?

まずは地域包括支援センター(市区町村設置の窓口)が視察に行くなどの一連の流れはあるのですが、その認識で間違いありません。その方たちに共通して言えることがあるのですが
自分が生活困窮者と気付いていない、または助けの求め方がわからない
のだそう。

なので最初は拒んでいた方も、実際に入居して温かいご飯を食べた瞬間に涙を流す方もいるんです。一般的にはとても大変な生活をしているのに本人にとってはその生活が当たり前になってしまっているんです。
つまりあたたかいご飯を食べるのが当たり前じゃなくなるような環境にずっと身を置き続けていたということ。
個人的な考えなのですが、こういったことってテレビで見ることはあっても、自分のすぐ近くでそういうことが起きているという実感は全くなかった。
自分が生活困窮者と気付いていない、または助けの求め方がわからない以上は、周りが気付かないと動くことができない。しかし本人はその生活で満足している可能性もあるかもしれない。動くことがおせっかいになるのか相手のためになるのか…本当に難しい問題だ。
憤りを感じることもある


ここまで話を聞いて、自分も考えさせられることが多いです。真剣に向き合ってることがわかるからこそお聞きしたいのですが、以前流行った生活保護ビジネスについてなにか風評被害などはありませんでしたか?
生活保護受給者をターゲットにし、支給される保護費を搾取する貧困ビジネスの総称。劣悪な環境の宿泊所へ入居させて保護費を巻き上げる「囲い屋」や、NPOと不動産会社が連携して高額な家賃を不当に徴収する不動産転売ビジネスなどが含まれ、受給者の自立を阻害する行為として規制対象になっている。

ありましたね。まず我々のやっていることのイメージが悪くなったということ。実際にうちに調査入りましたからね。利用者さん第一で考えていますし、個室も完備しているし、なんなら会社の通帳も全部見せましょうか?と思いましたもん。
こうした不正が実際に存在したからこそ、真面目に支援を行う事業者まで疑いの目を向けられてしまう現実がある。

これに関してだけははっきりいうけど腹立つよね。人を支えるはずの制度が金儲けの道具として使われてしまったことで、現場に影を落としてる。
一番困るのは本来助けが必要な人たちが、そういった印象で
「何をされるかわからないから行きたくない」
と思われてしまうことなのだそう。
千葉さんが感じている福祉の課題
インタビューの中で千葉さんは、福祉の現場が抱える課題も話してくれました。

現場にいると本当に困窮している人、たとえば経済的な貧困を抱えている方や、対人関係に難しさを抱えている方ほど、支援につながりにくいと感じることがあります。支援には時間も労力もかかりますが、事業としてはどうしても採算性や合理性が求められる。そのバランスの中で、本当に福祉を必要としている人が後回しになってしまうケースもあるんです
すべての福祉事業者に当てはまる話ではないですが、制度と経営の狭間で生じる現実として、こうした課題があることも事実だという。


生活保護や介護手当の代理申請、また独り身の方も多いので、家を売るなどの場合、家の名義がその方ではなかった際は「相続登記」を司法書士に依頼する必要があったりなど、そういった部分も含めての介護になるのでかかる労力としては大きいですね。しかしだからといって放置するのか?それは違うと思います。
正直に言えば、理屈だけ並べれば「困っている人は救おう」という綺麗事に聞こえる話かもしれない。
しかし綺麗事の裏にはたくさんの面倒なこと、大変なこと、非合理的なこと、理不尽なことが隠れている。
自分はその「綺麗事」の裏にあることもすべて背負い込んで行動に移している千葉さんの覚悟を感じた。
なぜこの事業を続けているのか?


もう包み隠さず聞きますがここまでの話を聞くと、同じ福祉という分野ながらも会社としての利益に繋がりづらく、なおかつ労力もかかる方向性に舵を切っているわけじゃないですか?なぜ続けようと思うんですか?

冒頭でも言いましたが、うちの施設では制度や支援の狭間で、行き場を失った人たちが多く集まってくるんです。家族だけで抱えるにはあまりにも負担が大きいケースも多く、支援に繋がりにくいという特徴を持っています。だからこそ自分たちが辞めてしまったら、行き場がなくなる人がいる。そう考えたらもう辞めるという選択肢はありませんよ。
千葉さんのまっすぐな答えに、正直胸の奥を掴まれたような感覚がありました。
この記事を読んでいる人の中には
「大変そうだな」
「自分には関係ない世界の話だな」
そう感じた人もいるかもしれない。
ただ、千葉さんの話を聞いて強く感じたのは、この話は決して遠い場所で起きている特別な出来事ではないということ。
高齢者の一人暮らし、孤独、貧困。それらはニュースの中だけでなく、私たちの住む地域やそのすぐ近くで、静かに、確実に進行しています。
助けることが正解なのか。
踏み込むことがおせっかいなのか。
その線引きは簡単ではないし、自分だって悩む。
それでも誰にも気づかれず、誰にも拾われない人が身近にいる現実を、少なくとも「知らなかった」では済ませられないなと思った。
なので今回こういった内容の切り口で記事を書きました。
会社詳細
会社名:リーブズ
住所:宮城県大崎市田尻字町浦25-1
連絡先:080-4514-0550 担当:千葉