こんにちは、西田です。
今回ご紹介するのは、仙台市若林区にある自然派ビュッフェレストランの「六丁目農園」。
仙台東インターチェンジの近くにあります。
こちらのレストランを運営するのが、株式会社アップルファーム。
「日本の障がい者の1%を私たちが雇用します」を合言葉に、障がい者の方が生き生きと働ける場所づくりに取り組んでいます。
そんな六丁目農園は、女性を中心に口コミだけで県外にまで噂が広がる人気店です。
宮城県に累計10年以上住んでいるのに、一度も訪れたことがない西田は、おいしそうな料理の写真に惹かれ、行ってみることにしました。
早速お店へ

こちらが六丁目農園さんの入り口です。
最寄りの荒井駅から徒歩24分程度、六丁の目東町のバス停から徒歩6分。
仙台東インターチェンジから2分で、車でのアクセスが便利です。
39台停められる駐車場もあります。

農園のイメージにぴったりの木々たち。アクセントの赤いお花も目を引きます。
日常の慌ただしさを忘れるような空気を感じます。歩くだけで癒される感覚です。

そして六丁目農園では、この大きな窓も特徴のひとつです。
暖かいときは、テラスに椅子とテーブルを出し、木々の緑を眺めながら食事ができるのだとか。
店内へ

それでは、中に入ってみましょう。
広々とした店内には74席あり、子ども連れでの来店も可能です。


窓が大きいので外から入る光が店内を照らします。
窓の外に見える木々の緑も写真映えしますね。

料理はビュッフェスタイル。
野菜をふんだんに使った約70種類のメニューが並び、好きなものを好きなだけ楽しめます。
5月から春季限定メニューとして以下が用意されています。(一例)
・かぶの梅和え
・竹の子の土佐煮
・仙台あぶら麩と山菜の煮物
・豆乳うどん
・マーラーうどん
・山菜そば
・ビーツとじゃが芋の冷静スープ
・季節のピザ
・季節のロールケーキ



家庭料理みたいで安心するメニューです!

スティック野菜には、柚子みそや人参、バーニャカウダのディップが用意されていました。
色んな味を試せるのもビュッフェならではの楽しみ方です。
ピザ職人によるライブキッチン

六丁目農園では、ピザ職人によるライブキッチンがガラス越しで見学できます。

今回は、特別に近くで撮影させてもらいました。
本格的なピザ窯で焼くピザってめちゃくちゃおいしいですよね。

六丁目農園の手作りピザは、生地も配合からこだわっているそうです。
もちもちした食感がやみつきになりそう!
ぜひ、六丁目農園に来た際は、食べてみてください。
株式会社アップルファーム・代表取締役の渡部哲也さんに話を伺いました

六丁目農園では、スタッフの半数以上が障がいのある方です。
その割合は全国的にも珍しく、障がい者が働く飲食店のモデルとして、全国から視察する方が訪れています。
渡部さんが、そんなお店を作ろうと思ったのは、なぜなのでしょうか。

障がい者の就労支援の場として、レストランを選んだ理由を教えてください。

義理の弟が交通事故で障がいを持ったことがきっかけで、稼げる障がい者が少ないという現状を知ったんです。
それなら自分が得意な飲食の分野で、障がい者が働いて給料を稼げる職場を作ろうと思いました。
もともと食材の輸入や居酒屋など、長年「食」の分野で仕事をしてきた渡部さん。
今までの経験を活かし、飲食店という形を選ばれたそうです。
驚くのが六丁目農園では、広告やクーポンなどを出していないこと。
取材した日も平日なのに、開店と同時にお客様が絶えずご来店していました。

広告を出さずに、どうやってお客さんを集めてきたんですか?

中身が良ければ口コミで広がっていくと思いました。
広告費をかけるより、その分を食材の原価にかけた方がお客様の満足度は上がりますよね。
六丁目農園がある場所は、アクセスが良いとは言い難い。
場所が悪くても、「良い」と聞けば、探して来てくれるんですね。
ただ、お客さんに満足してもらうためには、料理だけでなく、働くスタッフの環境も大切になってきます。

スタッフが働きやすい環境を作るために、どんな工夫をしていますか?

飲食店って忙しい時間帯に感情的になりがちじゃないですか。でもうちはそれをしません。
うつ病や精神障がいの人は、声を荒げられると萎縮して次の日から来なくなってしまうこともあります。
だからみんなで感情のコントロールを徹底しています。
障がい者と健常者が働く六丁目農園では、1人ひとりの違いを認め、その人に合わせた環境を作ることを大切にしているそうです。
とはいえ、そんな環境を作るのは簡単なことではなかったはず。

苦労したことはありますか?

いっぱいありますよ(笑)。
例えば、知的障がいの19歳の子が、トイレでサボったり、逃げ回ったりしましたね。
そういう状態から、働けるように少しずつ教えていくわけです。
ピザの作り方を覚えるのに、通常なら1〜2週間のところ、半年かかったスタッフもいたそうです。
それでも根気強く繰り返し教えること。その考え方は、メニューへのこだわりにもつながっています。

すべてのメニューを手作りにこだわる理由を教えてください。

ここは就労訓練の場でもあるんです。人間って、繰り返した回数に比例して成長していくじゃないですか。
だから同じ作業を何度も手でやってもらうために、あえて手作りにしているんです。
脳梗塞で半身不随になったスタッフが、リハビリを兼ねてにんじんの千切りを続け、少しずつ切れるようになったエピソードも教えてくれました。

開業から16年たち、地域に根付いてきたと感じる瞬間はありますか?

名刺交換をすると『六丁目農園、行ったことありますよ』とか『予約取れない』って言われることが増えてきました。
ほとんどの人が一度は来てくれているんじゃないかなと思うようになりましたね。
広告なし、クーポンなし。それでも県外にまで噂が広がっています。
口コミだけでここまで来られたのは、16年間ぶれずにやってきたからでしょう。
ただ、その16年の道のりは決して平坦ではありませんでした。
開業してわずか4ヶ月後、東日本大震災が起きたのです。

開業後4カ月で震災が起こったそうですね。当時はどのように感じましたか?

命があるだけでいい、と思いました。会社が潰れるかもしれないけど、命があるんだからなんとかできると。
もうやるしかないな、って。戦闘モードでしたね。
六丁目農園の近くまで津波はきましたが、直撃は免れたそうです。
自家発電もあったため、周りは停電している中、六丁目農園の入るビルだけは明るく、300人くらい避難してきました。

すべての経験が必要だったんだろうなと思いますよ
そう語る渡部さんが印象的でした。
ランチは六丁目農園へ
障がいのある方が稼げる場所を作りたい。
その思いからスタートした六丁目農園が、16年かけて地域に根付き、多くの人が訪れるお店になりました。
渡部さんのお話を聞いて感じたのは、特別なことは何もしていないということです。
ただ目の前のスタッフとお客さんに、ひたむきに向き合い続けてきただけなのです。
その積み重ねが、料理の美味しさにもつながっているのだと思います。
ぜひ一度、六丁目農園に足を運んでみてください。
店舗情報
店名:自然派ビュッフェレストラン 六丁目農園
住所:宮城県仙台市若林区六丁目南97-3 東インター斎喜ビル
営業時間:11:15~15:00
連絡先:022-287-7350(お電話の受付時間 9:00~15:30、16:15~17:30)
定休日:なし(年末年始休業期間あり)
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※ご来店の際は、予約がおすすめです。
ホームページから予約が可能です。
予約状況の確認もできますので、ぜひご活用ください。