どうも。ささキジです。
みなさんは交通安全に対して、日頃から意識していますか?
もちろん意識していても避けようがないものも中にはありますが、仮に事故を起こしてしまったら相手の人生も自分の人生もがらっと変えてしまうくらい怖いものです。
ということで今回はそんな交通安全の知識をみんなに授けてくれる

大崎市役所防災安全課の交通安全指導員さんたちに、普段どんな活動をしているのかを聞いてきました。
※今回皆さんの名前の方は控えます

交通指導員と聞いた時に、一体どんなことをしているんだろう?というのがパッと思い浮かばないよね。
この記事を読むと、
「なるほどね。そんなことをやってくれていたんだ!」
と感動すると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
交通指導員ってどんなことをしているの?

今回画像左の方が、喉を痛めてしまっているとのことで水分をしっかり摂ってもらいながら取材します。

普段はどんな活動をしているんですか?

4,5,6月が繁忙期で、大崎市内を対象に幼児や小学校にて安全教室を開いています。また、集会所や地区の集まりなどにも伺っています。冬の時期などは次の年の準備をすることが多いですね!
確かに子供たちが進級する4月からはだいぶ忙しそう。

ぶっちゃけた話、繁忙期ってどれくらい忙しいんですか?

6月くらいですと、ほぼ毎日どこかで安全教室を行なっていますね。今年だとこれから48件の安全教室が確定していますね!(5月15日現在)それプラス地区の集まりや集会所での予約が入っています。
聞くと1日2件こなすこともあるらしい。思ってた以上に体力勝負の世界じゃないか。

内容は寸劇や紙芝居などです。みなさんがわかりやすく、それでいて楽しいと思ってもらえるよう工夫して頑張っています。


なるほど。もしよければ実際どんな感じなのか見せてもらうことって可能ですか?

はい!大丈夫です!
(寸劇や紙芝居といっても交通安全を伝えるのがメインなわけだから、クオリティ的には普通くらいなのかな?)
みたいな感じで失礼な話、すごく正直な話をするとささキジはあんまり期待はしてなかった。
さて、どんな感じなのだろうか?
寸劇開始

あれ?思ったより小道具が多い。

ではまずデイサービスなどでやっている寸劇からやっていきます!


はずめましてー!おらの名前は幸せに男と書いて幸男と申しますー。
まて。ちょっと待て。情報が追いついていない。

なにやってんのこの人たちwww
思ってた以上にぶっ込んできてる。さっきまであんなにお淑やかで真面目に受け答えしてくれてたのに、一体俺は何を見せられてるんだ。

お辞儀の仕方なんてもう完全なおっちゃん。ここまで地域のおっちゃんを再現するのには血の滲むような努力があったことだろう。本気だ。この人たち本気でやってる。熱意を感じるもの。
流れ的には
1.幸男のトークから幸男は松平健に似ているという話題に
↓
2.気を良くした幸男が馬に乗って参上
↓
3.馬を自転車と仮定して交通安全について指導
の流れ

馬に乗り、ダイナミック登場をする幸男。ここまで優雅な走りを魅せられたら、個人的には幸男の単勝に人生のすべてを賭けてみたくなる。

ここまで本気でやられると感動するし、なによりおもしれぇ。ちゃんと幸男がボケて、指導員さんがツッコミという役割分担もバッチリ。なかなかやりおる
松平健というおじいちゃんおばあちゃんがわかりやすい題材を扱うことで、寸劇に自然と心が引き寄せられる。ちゃんと計算されてる。すげぇ。すげぇよ。

スマホを使いながら馬に乗っちゃだめだよ!というツッコミが入る。

あー確かに!時代設定にあってないもんな!

(おい幸男!そうじゃねぇ!!!!運転中にスマホをいじる事がだめなんだよ!)
というツッコミを入れたくて仕方がないくらい素晴らしいボケをかましてくれる幸男。好きだなぁ。

ここでちゃんとながら運転の罰則が強化されたことを説明。
なるほど。自分たちの世界にみんなを引き込んでから、本当に伝えたいことを伝える。
この手法、実はストーリーテリングというマーケティング手法に通ずるものがあるんですよ。
ストーリーテリングとは?
ストーリーテリングとは、商品やサービスの価値を物語形式で伝えることで、顧客の共感や感情的なつながりを深め、ブランドへのロイヤリティを高めるマーケティング手法です。顧客に感情的に訴えかけ、認知度向上、エンゲージメントを高める効果が期待できます。
理にかなってるなぁ。すごい。

水戸黄門が印籠を使用して車を停めようとするある種定番の安定したボケも披露してくれました。

想像を超えた完成度だった。何がいけないのかがすんなり入ってきやすいよね。
紙芝居
次は紙芝居。
幼児向けに披露している桃太郎を見せてくれるとのこと。

紙芝居いいよねぇ。童心に帰って俺も楽しもう。

……

?!?!?!

紙芝居の域を超えてらぁ…

鬼ヶ島を目指す桃太郎。その道中鬼が嘘の交通安全を桃太郎に囁き、桃太郎が鬼ヶ島に行くのを邪魔する。という昔と現代が完全に融合したわかりやすい物語構成。

犬や雉、猿といった仲間メンバーは見ている幼児たちに声をかけてくれる。子供心を刺激する最高のサービス。

子供達が思わず
「がんばれー!!」
と応援したくなるようなバトルシーンもしっかり再現。

そんな物語にまったく違和感を感じないくらいに交通安全意識を高める施策が散りばめられている。

クオリティが高い。起承転結がはっきりしてるから盛り上がり時がわかりやすいし、桃太郎を題材にすることで幅広い子供たちの理解を深めることに成功していると思う。
これは参った。実際見ると明らかに感じるんだけど、熱量がすごい。見てくれるひとを楽しませるために真剣に取り組んでくれている。
聞くと背景やギミックなんかはすべて手作りなんだそう。

見てくれる方の反応に合わせてアドリブすることも多いです!現在寸劇は4種類。紙芝居は自分たちの代では3種類あります。また、毎年時代や法律の変更に合わせてアップデートすることも欠かしません。
プロ意識が高い。面白さもそうなんだけど大人目線で見ると感動すら覚える。いいもの見せてもらった。

個人的に馬に乗った幸男を最高に好きになってしまった。

ちなみに寸劇や紙芝居で困り事とかありますか?

寸劇をすると、訛りがしばらくとれなくなります。
なんという大きな代償。

寸劇や紙芝居をやっていて、嬉しい時ってどんな時ですか?

喜んで見てもらえた時に、やっていて良かったと思います!子どもたちが「それはだめー!!」と紙芝居の世界に夢中になっているのをみると嬉しい気持ちになります。
寸劇や紙芝居だけではなく、手作りの教材を使用した指導や、小学校などでは実技指導も行っているんだそう。
個人的に今回、記事にできて本当に良かったなと感じました。意外と身近なのに知られていない世界を見ることができたというか…。
記事を通して交通指導員さんの頑張りを読者さんに伝えられたことをささキジは誇りに思う。
ぜひ今後も全力で頑張って欲しいと思いました。終わりです。