どうも。ささキジです。
私は近年青じそというものに憑りつかれておりまして、ご飯に混ぜてみたり、麺に入れてみたり、いろいろなおかず達の上に置いてみたりなど。
思考を凝らした青じそ使いに勤しんでいます。
ついには大葉に対する燃え滾るような熱い思いから、毎週金曜日にバーテンダーとして勤務しているお店で
夏のカクテルをずっと考え続けた結果…
— ささキジ (@nyannkurunaisa) June 20, 2025
紫蘇をつかってみようと思い試作。
これが想像以上にすんげぇうまい。
毎週金曜日20時00分〜限定で紫蘇レモンカクテルを安弾亭で提供したいと思います。
紫蘇は当日私が引きちぎってきますのでとても新鮮です。 pic.twitter.com/zyJ4hWBiKl
青じそカクテル作っちまったぜ。それくらい私は青じそというものを崇拝しているわけです。
それでも消えることのない青じそへの想い。どこにぶつければいいんだ。
答えは簡単でした。

しそ農家さんのところに行けばいいんだ。

この眺めは天国よ。わっさわさと青じそが生えてる。その様子に俺も思わずにっこり。
ということで今回は美里町のスカイラーク・アワノというところにやってきました。

ここで青じその生産、後述しますが青じその加工を行っている
しそ王子こと粟野 敏夫(あわのとしお)さん。
なぜしそ王子と呼ばれているかというと、年間70~80回のほどステージに立ち、農家と並行して歌手活動をする中でそう呼ばれるようになったんだとか。
今回はそんな粟野さんに、しその魅力や粟野さんが加工しているとあるものを私が実際に味わって紹介したいと思います。
青じその現実

青じそって夏の時期がピークじゃないですか?一日にどれくらいの量を収穫するんですか?

今はハウス3棟(内1棟はうえたばかり)での栽培なので、大体1~2日おきに4時間収穫して、枚数でいうと一人当たり数千枚は収穫するね!今はやっていないけど昔は暖房を使って通年栽培もしてたんですよ!

ハウスで栽培することによって大きく、それでいてみずみずしい大葉が採れる。

1年中しそに囲まれるなんて想像しただけで興奮でおかしくなりそう。でもなんでやめちゃったんですか?

これはもう単純に海外から入ってくるしそが増えてきた。つまり青じそ自体の単価が下がったってことと、それに反比例するように燃料費や維持費がエラいことになるからですね。
たしかに。ほんの一家庭のささキジ家ですら冬の灯油代に白目をむいているくらいなのに、こんな広いところをガンガン温め続けるのってとんでもなさそうだ。

うちの青じそって葉が大きいから、刺身に添えたり、しそ巻きとして扱ってもらうことが多いのね?ささキジさんもたぶんわかると思うけど、最近のスーパーで、青じそが添えられた刺身パックって少なくなったと思いません?

はっ!!!!!確かにそうだ。ペラっとした印刷された青じそが入ってたり、そもそも入ってなかったりですね!なんということだ…
知らず知らずのうちに使用されることが減っている青じそ。とても解せぬ。


青じそって栄養が豊富で、ニンジンとかでよく聞くベータカロテンがニンジンを抜いて実はトップクラスに含まれているんですよ!!

おおおおお!すげぇ!青じそ万歳!!!

まぁでもニンジン100g食べる方が簡単なんですけどね。青じそを100g食べるとなると100枚くらい食べないといけないですもん。
ぐぬぬぬ。ちくしょう。勝ってるのに負けたみたいな複雑なやつだ。
そんな決して優勢ではない状況の中、粟野さんはしその加工品を作り始めるわけです。
そこで完成したのが…

しそのスパゲッティ、大葉のジェノベーゼというわけです。簡単に言えばパスタソース。
大葉のジェノベーゼがオリーブオイル、ニンニク、クルミ、塩などで味付けされていて、
しそのスパゲッティがごま油、しょうゆで味付けされている。

美空ひばりさんが愛したしそのスパゲッティとあるが、実は粟野さんが美空ひばりさんの大ファン。
その愛が形になった商品となっている。すべてを話すと長くなるので簡単に経緯を説明すると

ここまでの過程にはいろいろな深い話だったりがある。全部語れないのが本当にもったいないんだけども、進めていきます。
ということで今回はジェノベーゼソースを使った料理を粟野さんに調理してもらいます。
続々登場する料理たち

まずは大葉のジェノベーゼにオリーブオイルを混ぜたものをカプレーゼの上に。
早速食べていきます。

こりゃいいよ。さわやかな青じその風味がトマトの清涼感と掛け算になるんだね。そこにソースに含まれているニンニクがビッと味を引き締めてくれる。なんて思いきやチーズがあることで全体的にまとまる

青じそという和が、イタリアとがっちり握手してる。なるほど。このソースがあるからこその味だね。
次は温野菜とウインナーにジェノベーゼソースをマヨネーズと混ぜ合わせたものを上からかけちゃう料理。

自分盛り付けとかよくわかんなくて、どう盛り付けすればいいでしょう?ウインナーはどこに配置すればいいでしょうか?

それは俺に任せてください!立てちゃいましょう!ウィンナー立てちゃいましょう!

ウィンナーを立たせたことでなんかの儀式の時の祭壇のやつみたいになってしまいました。俺のせいです。本当にすみません。

これうまいなぁ。この時は会ったばかりで言えなかったんだけど、私はマヨネーズが苦手。なのにおいしいと感じた。
マヨネーズのコクを青じそのさわやかさがうまい具合にマッチしてる。野菜のソースだから当然温野菜にあうんだよね。間に食べるウィンナーもこれまたいい。ワインとかと合わせてもいいかもしれない。
これ個人的にすごく好きだった。
そしてメインのパスタがやってくる

調理してくれている粟野さん。本当にありがとうございます。

ジェノベーゼのソースと、オリーブオイルを大さじ3入れてパスタに絡めていきます。盛り付けたら粉チーズとブラックペッパーをかけて完成です!
おじさん二人でどういう盛り付けにしようか試行錯誤を重ねて完成したパスタがこちら

とても、とてもおいしそう。気になる味は

ほんっとにおいしい。味つけが濃いわけではないんだけど、深い。優しい味なんだけどはっきりしてるみたいな。青しその味がドーン!とくるわけじゃないの。ふわっと香って、そこまで主張はしないんだけどそれがいい。

これはパスタに合う。青じそとチーズって合うんだね。ささみチーズ揚げとかまさにそうだもんね。
なんでもそうだけど、食べたらわかるこのお味。ぜひ食べてみてほしい。
ちなみに

粟野さんもパスタ食べるんですね!写真撮っていいですか?

あ、いやこれはちょっと…

めちゃくちゃ家庭的な盛り付けの粟野さん用パスタ。でも家で食べる時ってこんな感じがぶっちゃけ多いよね。

パスタにしろカプレーゼにしろおしゃれじゃない?だからちゃんと作んなきゃなというプレッシャーがあったんだけど、粟野さんの盛り付けを見てすごく安心した。こういう盛り付けをしたっていいんだって勇気が出た。
そんなおいしいパスタソースも大変な時期があった


認知も少しずつされてきて購入してくださる方も増えてきたときに、とある空港ラウンジからこのパスタソースを継続して使用したいと相談いただき、自分もすごくうれしくて契約をしたんです。

すごいじゃないですか!そりゃおいしいですもん。みんな目を付けますよ!

でもそのころ丁度コロナが流行りだしちゃって…ホテルなんかは大打撃だったわけでしょ?契約が無くなっちゃったんです。

あわわわわ。契約したということはすでに大量に製造を行った………後ですか?

後ですね。なので大量に在庫を抱えることになってしまって一時期は本当に大変でしたよ
やっちゃったぜ。きっつー。それはきつい。そんな辛いときも乗り越えて、今でも購入できるのというのは本当にありがとうの一言です。
そんなパスタソースですが、現在はこちらでのネット購入が可能。そのほかに
■美里町農産物直売所「花野果市場」
■小牛田駅総合案内所
上記で販売されているそうです。誰かにお土産として、自分や家族の贅沢として、ぜひみんなも試しに買ってみよう!
最後にみんな気になったであろう記事冒頭で触れた青じそカクテル(ノンアルコールカクテル)の作り方動画を載せて終わりにします。