どうも。ささキジです。
取材記事を書くために、いろいろな会社やお店を動き回るのですが

この地域でこんなスゲェことをやってるのか…実際に行って話を聞かないとわかんないもんだな。
と感じることがめちゃくちゃに多い。今回もその例に漏れず、実際に行ってみたらなにやらとんでもねぇことをやってんぞと感じた記事になります。
早速行ってみよう。

やってきたのは大崎市古川にある【千田清掃】
業務内容は主に水回りの工事や補修、汲み取り、清掃、バイオディーゼル燃料製造・販売などもやっているよう。
そして千田清掃の事業内で個人的に気になったのがこれ↓
バイオディーゼル燃料製造・販売

バイオディーゼルってなんぞやと。言葉は知ってるけど、この子の詳細を俺は全然知らない。バイオって聞くとバイオハザードとか、映画に出てくるような悪役の研究者ってイメージしかない。
おそらく一般の方も言葉は知ってても詳しくは知らない人がほとんどなはず。
なので今回の記事でバイオディーゼルについて千田清掃さんに聞きまくりたいと思います。
そもそもバイオディーゼルって何なの?

今回千田清掃の鈴木さん(画像左)と佐々木さん(画像右)に話を聞いていきます。

バイオ燃料っていったい何なんですか?

バイオ燃料とは簡単にいうと、家庭・飲食店から出る廃食用油を使用した燃料です!
なるほど。用途としては、軽油で動くものに使えるんだって。(ディーゼル車、芝刈り機、建設機械、発電機、農機具など)

右から左へ食用油からバイオディーゼルへの変化。
すんごい事細かく食用油からバイオディーゼルになるまでを教えてもらったのですが、長くなるのですんごいシンプルにまとめます。
・食用油を飲食店や企業から回収
・食用油のあげかすなどの不純物を取り除く
・分析
・メタノールというものを混ぜて、粘度をゆるくし、燃焼性を追加
・さらに不純物を取り除く
・蒸留(すごい純度が高くなる)
・分析
そして完成したバイオディーゼルを軽油に混ぜたり、原液のまま使用するんだって。
食用油を回収してからバイオディーゼルになるまでは約1週間。1日に約600ℓ作ることが可能。
ちなみに100ℓの食用油から90ℓ以上のバイオディーゼルが製造可能。残りの10ℓもグリセリンとしてたい肥や洗剤として再利用可能。すげぇ。

千田清掃では
・B100(バイオディーゼル100%)1ℓ/250円ほど
・B50(バイオディーゼル50%軽油50%)1ℓ/軽油料金+50円
・B5(バイオディーゼル5%軽油95%)1ℓ/軽油料金+5円
で取引されている。(2025年12月時点)

食用油の確保については宮城県内の飲食店や施設、個人から買い取るんだそう。

じゃあ、ここのお店油交換あんまりしないで使ってんだな!みたいなのもわかるんですか?

それは言えません。
そりゃそうだ。これを言っちゃったら信用問題になるからね。千田清掃さんは従業員の教育をちゃんとしてるってこと。素晴らしい。
初めて知ったバイオディーゼルの面白いところ


実はバイオディーゼルの製法って事細かな国で決まった定義がないんですよ。例えばうちだと蒸留工程があるのですが、その工程がないところもあるんです。蒸留工程はここら辺ではうちだけだと思いますね。

ってことは、会社ごとに品質の違いがあるってことですか?

おそらくですが会社ごとに品質は違うと思います。税金関連や貯蔵などで申請を出す必要はありますが、バイオディーゼルの製造時、どこまでの基準にするかの明確な線引きは実は結構相手任せのところがあります

あわわわわ。そんな感じなんだ。そんな中試行錯誤して、より良いものを作り出そうと思っていることってすごいと思う。
自分だったら絶対に

なるほど!明確に決まってないなら多少手を抜いてもOKってことだね!
と受け取っちゃうもん。


B5(バイオディーゼル5%軽油95%)は軽油として認められているので公道を走れますが、B50(バイオディーゼル50%軽油50%)は国が認めていないので公道は走れないんです

なんでだよ!いいじゃん!走れることには変わらないんだからよう。
なんかこう…いろいろ難しいというか…調べてみると「安全基準・税制・前例不足・製造会社の少なさ」が絡んでるっぽい。難しいね。
なぜこの事業を続けるの?

話を聞けば聞くほど、1つの謎が。

軽油をそのまま購入するよりもコストは高くなるし、食用油だって買い取ってる。それでいて製法もよりよいものを求めて工程や分析などこだわっている。それには当然時間も、維持費だって人件費だってかかるわけだ。
………
……
…
もういいや。はっきり言っちゃおう
【全然金の匂いがしない】

まぁ正直な話…もともとが食用の油なのでバイオディーゼルの純度が高いほど長期保存できませんし、仮に製造している会社があっても用途は自家消費くらい。我々のように販売までしている企業さんは撤退しているところが多い印象ですね。
だよね。
バイオディーゼルのメリットをまとめてみると
・食用油の再利用
・CO2排出量の軽減
・黒煙が1/3以下
・ぜんそくやアトピーの原因と言われている物質がほとんど含まれていない
こんな感じ。つまりバイオディーゼルを使用するメリットというのが
【自分のためというよりも、これからの未来のためや他者への配慮】
なのよ。じゃあ物価高な今の世の中で、他者や未来のために重い腰を上げる企業があるか?ぶっちゃけ難しいところだよね。

ここで千田清掃のホームページにかかれている代表取締役の千田 信良さんの言葉を引用します。
地域の皆様の役に立ちたい、そして
未来の子供たちのためにこの素晴らしい自然豊かな故郷(地球)を守りたい
との一心で地球温暖化防止や資源循環型社会に貢献するバイオディーゼル燃料事業や大規模太陽光発電をはじめとした自然再生エネルギー事業、そして少子高齢化時代の今・暮らしのお困りごと解決するサポート事業を立ち上げてまいりました。
なるほどね。そういうことか。
言葉にするのはすごく簡単だけど、継続するのは並みの覚悟じゃないとできないこと。これは俗にいう私の大好きな言葉【粋】なんだなぁと思う。

なので今後、海外のようにバイオディーゼル使用の動きが活発になったり、バイオディーゼルを使用している企業を対象に補助金を出すなどの制度が出てくれば、より環境に配慮した未来がやってくるのかなと期待してます。
いい未来だ。みんながバイオディーゼルを使用している未来も見てみたい!
そんな千田清掃さんは現在
・食用油の回収範囲の拡大
・ベガルタ仙台、仙台89ERS、東北楽天ゴールデンイーグルスと資源循環の取り組み
※会場で出る食用油を原料としたバイオディーゼル燃料を会場の発電機に使用したり、プラ容器を再利用する取り組み
など活躍の場を広げている。

これまで廃棄していたようなものが燃料として使用できるってよくよく考えるとスゲェことだよね。


ちなみにバイオディーゼルって燃焼したときにどんな匂いがするんですか?

揚げ物のいいにおいがします!

子どもたちが大喜び!!しかし世の中年たちは胸やけすんぞ。
どこに行っても揚げ物の匂いが漂う地球。それもまた面白い。
普段一般の我々が身近に感じることのないであろうバイオディーゼル。
実際に話を聞いてみると、地球と人に対しての優しさで溢れていました。
よくよく考えてみると、これからの人類のためになんて考えたこともなかった。
この記事がこれからの未来について考えるきっかけになればと思う。
千田清掃詳細
会社名:有限会社千田清掃
住所:宮城県大崎市古川狐塚西田77−77
ホームページ:こちら