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宮城県北の怖い話

【宮城県北ガチ怖話】公園に潜む危険な女 前編

この記事は約5分で読めます。

どうも。宮城県北のウェブライターささキジと申します。

この記事では私が実際に宮城の県北で体験したガチ怖話を記事にしていきます。

※地域への配慮のため人物や場所をぼかします。

まるで煙草をふかしているかのような白い息。とても綺麗な夜空だ。しかし、そんなことには関心が持てないほど後悔している自分がそこにいた。

高校3年生の冬。友人たちが車の免許を取得し始め、大人の仲間入りと勘違いしだすころの話だ。

そんな半分大人の金欠気味な子どもたちが考えることと言ったらドライブぐらいしかない。

その日も夜のドライブをしていた。向かう場所は宮城県北にあるとある公園だ。

ーあそこはやばいらしいー

どこの地域にもそんな噂があるような、なんてこともない心霊スポットだと思っていた。

車を停め、階段を上っていく。

階段を上りきるとそこには拍子抜けするような景色が広がっていた。

ブランコ、トイレ。その隣に木。それしかない。

噂は信じる方ではないが、友人曰くその木で首を〇って亡くなった方がいるのだとか。

しかし私は怖がりなのでただただ怯えて下を向いたまま歩くしかなかった。そのせいもあってか友人たちに茶化されていた。

永遠とも思えるような数分間。

「なにもないな。よし。帰るか」

その言葉は自分にとって救いだった。

ーやっと帰れるー

階段をくだって帰ろうと皆で歩き始めたとき、小さな変化。本当に些細な変化を感じた。

友人たちの笑い声がなぜか小さく聞こえるのだ。

何かがおかしい。でも自分は下を向いて歩いている。変なものが見えてしまうといったことが起きる可能性は少ないはずだ。大丈夫。もう帰るだけだ。などと自分に言い聞かせていると



ふふっーー



友人たちの笑い声よりもはっきり聞こえた。決して大きな声ではないのにまるでイヤホンを通して聞こえてきたような女性の笑い声。

そんなことは本来あり得ないのだ。友人たちは皆男なのだから。

「ねぇ!女の人の笑い声聞こえなかった?ふふって笑ってたよね?」

友人たちに確認する私。誰かに自分も聞こえた!と言ってもらわないと自分は冷静を保てないと判断してのことだ。

「いや、何も聞こえないよ」

口をそろえたように聞こえないという友人たち。つまり私にしか聞こえなかったということ。絶望しかない。



ふふっーー



また聞こえた。

階段脇の茂みからだ。

「ほら!また聞こえたじゃん!あそこの茂みのほ……」

と言って指を差した瞬間。私は今まで感じたことのない吐き気とめまいを感じ動けなくなってしまった。

こんなはずじゃなかった。こんなことになるとは思わなかったと後悔しても遅い。

私は友人に抱えられながら公園を後にした。

その日は友人たちに私の家に泊まってもらい、その夜は何もなかったこともあり安心しきっていた。

公園に行ってから3日経っただろうか。人間というのは馬鹿なのかたくましいのか、あんなに怖い思いをしたのにもう何も起こることはないだろうと思えるのが不思議なところだ。

その夜。階段を駆け上がる音で目が覚めた。とんでもない耳鳴りと金縛りだ。金縛り自体は以前も何度か経験していたので怖くはない。

しかし、金縛り中になにかしらの音が混じっていたことはあまりない。

階段を上る音

窓をひっかくようなカツン、コツンという音

電源の入っていないスピーカーから流れるゴボゴボという水の音

自分は気絶するように暗闇に落ちていく。

気づくと気持ちのいい朝だ。そんな天気とは裏腹に自分の気分はすぐれない

「このままではまずいんじゃないだろうか」

そんな思いがよぎる。しかしこのときは何をすればいいのかもわからずただ途方に暮れるだけだった。

その日の夕方、公園に一緒に行った友人がお見舞いと称して遊びに来てくれた。

背中をさすってくれたり、リンゴを差し入れと言って持ってきてくれたり…。

どこかふざけているけれども、当時の自分にとってはそんなおふざけすら気分を紛らわせてくれるありがたいことだったのだ。

友人が

「憑りつかれてるんじゃないの?写真撮ってみるか!(笑)」

と軽いノリで私の部屋の写真を撮る。

おいおいおい!と言いながらもなにも映っていないことを祈る私。

しかし、そこには


ー 般若の顔のような女性が私の部屋のカーテンにはっきりと映っていた ー




おちゃらけたムードから一変。地獄に叩き落されたような気分になった。

「でも偶然ってこともあるんじゃない?」

認めたくない私が友人を否定する。

当時はガラケー時代。心霊写真の鑑定サイトなるものが乱立していた。

「いろんな心霊写真の鑑定サイトにこの写真を投稿して、みんな言ってることがバラバラなら嘘になるしこの写真も偶然だ!」

と提案する私。認めたくなかった。認めてしまうとギリギリのところで自分を支えているものがすべて崩れ去ってしまう。

複数の心霊写真鑑定サイトに投稿する私。

数時間後、それらのサイトには

特にカーテンに移っている般若のような顔をした女性が危険。早急にお祓いをお勧めします

着物を着た女性の霊があなたを連れて行ってしまうような霊なので、早急にお祓いをお勧めします

怒り狂った白い着物の女性が他の霊も引き連れているので大変危険です。早急にお祓いをお勧めします

大変危険です。お祓いをお勧めします

似たような返信。お祓い。お祓いって何?

そこからはいてもたってもいられず親父に頭を下げ、紹介してもらった神社へ。

それからは解決したようで、特に何もなく過ごせていた。

「公園の近くにはもう絶対に行かないほうが良い」

という神社の方との約束を34歳になって破ってしまうまでは…

ということで、前編終了です。

後半は下記↓

※本記事は記事公開(更新)時点での情報です。今後内容に変更が生じる場合もありますのでご了承ください。
※本記事は記事公開(更新)時点での情報です。今後内容に変更が生じる場合もありますのでご了承ください。
この記事を書いた人
ささキジ

天より授かりし文章力。その能力をフルに活かした謝罪文の作成が得意です。ライター歴14年。宮城県北の取材記事を主に担当。これまで書いた地元取材記事は600記事以上。神妙な顔で下ネタを言うのが好きです。
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