私ささキジは35歳。おじさんです。
先日40代の方々と、男子高生の放課後みたいなことをやってみたら意外と楽しいぞということを知り、興奮したので記事にします。
登場人物
Aさん
Bさん
ささキジ
ある日、おじさん三人は腹を空かしていた。
A「ご飯食べに行こう。ファミレスか焼肉の食べ放題に行こう。ファミレスのかき氷食べたい」
ささキジ「おれは肉たべたいっすね」
ということで焼肉食べ放題へ。
3~5皿単位で運ばれる肉たち。それらを網いっぱいに並べてとにかく食べるおじさん三人。
肉の焼きあがるスピードに間に合わず、皿に積み重なっていく肉たち
気遣いに特化したAは、他の人に冷めた肉を食べさせるわけにはいかねぇ。という思いから皿に置かれた肉にがっつく。
冷麺に脳を支配されたささキジはひたすらに冷麺を食らう。その合間にライス大を口に運ぶ。時間配分や食べるペースなど、最初から考えていない。
そしてサラダを挟みながら、肉をガンガン食べるバランスタイプのB。
それぞれ戦うスタイルは違うが、各々が楽しく焼肉食べ放題というものを全力で楽しんでいた。
タコ焼きが頼んだ瞬間に提供されたことに違和感を感じながらも食べ勧めること1時間。
そろそろ締めか。
A,Bはスイーツを。
ささキジは冷麺を注文。
そこへやってくるタコ焼きとポテト。誰も。誰も頼んでいないのだ。
おそらく最初に違和感を感じた、すぐに提供されたタコ焼きはほかのお客さんが頼んだものだったのだろう。ポテトはわからん。きっと店員さんのサービスだったに違いない。
でも俺たちはそれを指摘できない。なぜならみんな気遣いの鬼だから。それで店員さんが怒られちゃったらなんか申し訳ないなとか、俺たちが食べればいいだけの話だよねとか思っちゃうのだ。
そんな予定にない小さなほころびがA,ささキジの満腹メーターを限界突破させた。
その後食べ終わりA宅で体を休めることに。
バランスタイプのBは涼しげに椅子に腰かけていた。その余裕そうな表情は、食べ放題のいくらでも食べていいという誘惑に打ち勝った勇気ある戦士だ。
一方、ソファにうなだれて動けないA、ブツブツ言いながら忍び足でずっと歩き回っているささキジ。
地獄のような光景がそこにはあった。そう。Aとささキジは2人は食べ放題に負けたのだ。
ここでさらに地獄のような提案が。
B「今からゲームして負けた人がファミレスでかき氷をおごろう」
うそだろ?Aとささキジはすでに闇の住人みたいになっている。そんな状態でかき氷なんて食べてしまったら………
面白そうじゃないの。やったろうじゃないの。
そのゲームではささキジが負け、みんなのかき氷代をごちすることに。
しかしささキジの心は熱く燃えていた。
ささキジ「……バーグ」
ささキジ「次のじゃんけんで負けたやつはハンバーグ頼もうぜ。やったろうぜ。」
わかっている。今の状態でハンバーグをお腹にいれてしまったら確実に屍になってしまうことくらいは。でも自分が奢ると決まった以上は俺がお金を出すんだからハンバーグ頼んだっていいよね?という感じ。このわんぱく具合。まさに放課後。
しかしこの勝負、ささキジが負ける可能性だってもちろんある。
つまりささキジにとって絶対に負けられない戦いなのだ。人間というのは本当にピンチの時には、普通では考えられないような力を発揮すると何かの本で読んだことがある。今こそその力を発揮するときなのだ。
結果負けたのはB。
ファミレスへ。
Aは抹茶味のかき氷
ささキジはしろくま風のかき氷
そしてBはチーズハンバーグとライスセット、そしてキャラメルのかき氷。
…ライスセット?ささキジはハンバーグを提案したが、ライスも頼めとは言っていない。
自らハードルを上げてくるBの男気にA、ささキジは感動。
しかし、お互いに言わずとも共通の認識がある
【次にこういう機会があったら俺らも漢気を発揮しないといけないんだろうな】
と。
チーズハンバーグをライスと一緒にかきこむB。
そしてA,ささキジは
ー思っていた以上のボリュームのかき氷を眺めていたー
うまい。とてもうまいのだけれどもかき氷のかかっているミルクでさえ重いのだ。
甘いものは別腹などという言葉をよく聞くが、諸説ありと心から訂正を願い出たい。
普段いつもニコニコで、周りに気を使ってくれるA。
そんなAが真顔だ。おそらく気を使える余裕がないんだと感じた。そんなAをみるのは初めてだった。
そして私もかき氷の上にトッピングされたバナナに苦戦していた。
うまい。うまいのだが水分量の少ないフルーツがこんなにも重いなんて。
八等分にしてちびちび食べていると
A「入院中のおじいちゃんじゃねーか!」
普段ならあまり言わないAのツッコミ。彼はもう限界などはとうに超えているのだろう。
そして口数の少ないB。話すのさえも難しい状態なのだろう。
そんなこんなで食べ終わり帰宅。
なぜだろう。不思議な達成感。気分の高揚がある。この気持ちはどこから来るのだろうと疑問に思いながら帰宅。
この出来事を振り返ってみると、そうだ。あれだ。学生時代の放課後だ。
あの頃のおれは限界を突破し続けることに一種の快感を得ていたはず。
いつのまにかロマンや挑戦を馬鹿らしいと大人ぶって冷静に判断し避けていた自分を少し悔い眠りについた。
全部がとてもおいしかった。素晴らしい時間を提供してくれたお店には感謝しかない。