石巻でオカリナコンサート開催！めったに聴けないプロの生演奏は胸を熱くする

忙しい日々、ストレスが溜まると、ココロは【癒し】を求めます。心地よい音楽を聴きながら、ゆったりしたい…。

そんな事を想っていたら、ステキなコンサートの情報が入ってきました。

オカリナアンサンブルのコンサートが2025年7月30日(水)に石巻で開催されるそうです。

【オカリナアンサンブル　田島篤の世界 in 埼玉＆宮城】

前回(2023年)開催の様子。右端の男性が指揮者の『田島篤』さん。

でもね、まず「オカリナって何⁈」と思った方もいるのではないでしょうか？知らない人も多いかと思います。

オカリナって、どんな楽器？

オカリナは吹奏楽器の一種。イタリア生まれの楽器です。

イタリアでは、ガチョウの子どもを「オカリーナ」と呼ぶそうで、形がガチョウに似ているため、そう呼ばれるようになったんだとか。

コロンとしていて可愛い形は確かにガチョウに似ています。

さやキジ

主人公6年生＆４歳の姉妹が、森の妖精(大中小)と月夜の晩に吹いてる某ジブリ映画が有名ね。

ただ、日常的にあまり目にすることのない楽器です。どんな音がするのか？どうやって音を出すのか？興味津々のさやキジに、コンサートの実行委員であり、演奏者の方が、いろいろと教えてくれました。

教えてくれたのは、『大橋おおはし ひとみ』さん。

涌谷町在住のひとみサンは、涌谷、美里町南郷、大崎市古川、田尻、栗原市築館、登米市米山、石巻の７か所で小学生からシニアまで、幅広い年齢の方にオカリナを教えている先生です。

ひとみサン

オカリナは音域によって種類があります

ソプラノ、アルト、テナーなど、音の高低によって種類があるという。大きさも様々です。大きいものが低い音域、小さくなるにつれて高い音域が出ます。そういえば、小学校で習ったリコーダーにもソプラノ、アルトがあったっけ。

ひとみサン

そして、指遣いもリコーダーに似ています。

すべての穴を塞いだら《ド》、ひとつ外して《レ》、音階ごとに１本ずつ指を外していくと１音ずつ上がっていきます。

そして、嬉しいことに、オカリナを吹く体験をさせてもらいました。リコーダーと同じと聞いて、簡単そうなイメージを持ったのですが、これがなかなか難しい！指がズレて、穴を押さえられない。ちょっとでも隙間が空いていると、空気が漏れて、ぜんぜん違う音が出るの。

オカリナ体験中。指遣いに苦戦する。

ひとみサン

慣れるまで、最初はみんな苦戦します

さやキジ

意外と難しかったー。でも吹けるようになったら楽しそう！

音は、清らかで優しい音色。聴いていると、ホッとして眠くなりそうな音。この音色で曲を演奏したらステキなんだろうなぁって思います。さらに、２人以上で奏でるアンサンブルだったら、もっとすごいことになるでしょう。

7/30のコンサートでは、このオカリナによるアンサンブルを聴くことができます。なんと７人による演奏。ご覧の通り、オカリナも７種類です。こんな人数で奏でる演奏って、どれだけ豪華になるんだろう。

７種類のオカリナ。大きさの差がすごい。

宮城じゃめったに聴けないよ！

コンサートってオーケストラとか、ピアノなら、よくあるかも知れません。でも、オカリナのコンサートって珍しいんじゃないかなぁ？少なくともさやキジは知らない。

そして、人口の多い関東圏とかならあるかも知れないけど、宮城、それも県北で、オカリナのコンサートが開催されるって、かなりレアです。

じゃあ、出演者のレベルが大したことないんじゃないの？って思っちゃった読者の皆様。

あなどらないでね

これ、プロの演奏家さんたちによるコンサートです。世界で活躍している方もいるし、指揮者『田島篤』さんも、オカリナ界では作曲家、編曲家として有名な方。そんな実力者の生演奏を宮城で聴けるって、かなりの幸運。じゃあなんで、そんな幸運に恵まれているのかというと、

出演者の中に、宮城県出身者、在住者がいるからなんです。

今回出演する演奏家のほとんどは、関東圏に在住の方。なので、このコンサートは別日(6/30)に埼玉でも開催されます。そして出演者7名中、宮城にゆかりのあるメンバーが3名いるので、ここ宮城でもコンサートが開催されることになったのです。

プロの生演奏、オカリナという楽器、七重奏、宮城県北での開催。何重にもレアなコンサートは次にいつ聴けるか分からない。ってか、次があるかどうかも分かりません。この機会は逃せませんね！

音楽を全身で受け止める

オカリナの音って、ボリューム自体は小さい。リコーダーと同じくらいか、それより小さいくらいの音量。そして、強く吹いたからって大きな音が出るわけでもない。ひとつひとつは、小さくて優しい音色。けれどもベース、伴奏、和音、主旋律、７人それぞれのパートが奏でるメロディが重なり合ったとき、ひとつの“音楽という塊”に化ける。そしてその“塊”が聴衆の胸にズンっと迫ってくる。これが七重奏、そしてプロの迫力。

これは、単に「楽しいな」「きれいだな」って思いながら曲を聴くレベルじゃない。7人が奏で創り上げた“塊”を全身で受け止める。このオカリナコンサートは、そんな体験をもたらすものになるでしょう。